西友のステーキ肉「アンガスビーフ」が柔らかく美味しくなる焼き方をまとめました。
レアやミディアム、ウェルダンも、たった1つの簡単な焼き方で、自由自在に調理可能。
我が家がたどり着いた「いかに肉の旨み出しつつ、ジューシーで柔らかいステーキを焼き上げるか?」のコツをどうぞ!
ちなみに、西友のステーキ肉「アンガスビーフ」はすごい人気で、1日10,000枚も売れているらしいです。
今回、使ったステーキ肉は、西友の「アンガスビーフ 肩ロースステーキ用」(税抜187円/100g)です。
西友ステーキの焼き方
ステーキを柔らかくおいしく焼くためには、「下ごしらえ」「焼き時間」「余熱調理」の3つがポイント。
西友ステーキの下ごしらえ
冷蔵庫から出して常温にする
冷蔵庫から出したばかりの冷たいお肉は中心まで火が通りにくいので、冷蔵庫から出して約30分おいて常温(室温)に戻します。
常温にすることでステーキの中心への熱の通りが早くなり、柔らかく美味しい味が出せます。
(冷凍肉の場合は、冷蔵庫で完全に12時間以上置き解凍したのちに、上の方法で常温に戻す)
お肉の筋切り
赤身と脂肪の間のところに筋(スジ)があるので、包丁の先を刺して切っておきます。
筋切りをやっておかないと、ステーキを焼いたときに肉が縮まったり、ステーキを食べる時にナイフでカットしにくくなります。
食べる時にカットしにくく、筋で口当たりが悪いステーキは、とたんに「安い感」が出てしまうので、重要なポイント。
お肉の穴あけ
ステーキ肉の全体をフォークでブスブスと突き刺して穴をあけます。
穴だらけにすることで肉の繊維が切れ、熱も通りやすくなって、やわらかく食べやすいステーキに仕上がります。
実際に、有名なステーキ屋さんでも「ミートテンダー」という器具でステーキ肉を穴だらけにしています。
塩コショウは焼く直前!
塩コショウは、焼く直前に振りかけてください。
焼く直前にしないと塩が肉の水分を(うまみ成分と一緒に)外に出してしまい、スカスカのステーキ肉になってしまいます。
コショウは、「粗挽き黒コショウ」が香りが良いのでおすすめですが、無ければ「味塩コショウ」でも十分においしくなります。
※塩コショウの量は、全体にうっすらとかかっているのが見える程度。想像しているよりも多めにかければ大丈夫です。
西友ステーキの焼き時間
ステーキの焼き方には、レア、ミディアム、ウェルダンがありますが、ネットで調べると、それぞれ焼き方や焼き時間が微妙に違っていて、すごくややこしい!
我が家の焼き方は、ミディアムの焼き方を1つ覚えるだけ!
レアやウェルダンの場合は、焼く時間を少し短くしたり、長くするだけなので、超わかりやすいです。
厚み1~2cm程度のステーキをミディアムで柔らかく美味しく焼く方法は次のとおり。
フライパンを熱しておく
フライパンを熱しておくことで、ステーキ肉の表面に焼き目がついて「うまみの肉汁」を閉じ込めることができます。
テフロン加工のフライパンはあまり空焚きするとテフロンが剥がれてしまうので、油に白い煙が出始めるくらいで十分です。
熱くなったら牛脂をひく
フライパンが充分に熱くなったところで、加熱しながら牛脂(サラダ油)をひきます。
牛脂を使ったほうが、コクが出て美味しくなります。
ステーキ肉を片面1分、焼く
ミディアムのステーキの焼き方と焼き時間は次の通り。
- 表になる面を強火で約1分
- 裏返して強火で約1分
- アルミホイルにくるんで余熱調理
基本的に、ステーキ肉の表面と裏面は焼き目がつくまで焼けばOK。
肉のアミノ酸やタンパク質と、糖が化学反応し、褐色物質や香味成分を生成する(メイラード反応)ので、焼き目を付けたほうが、お肉は美味しくなるわけです。
「弾力の目安は、指で押すとすこしへこむくらい」とか言われていますが、実際に指で押してもよくわかりません。
上の焼き時間を10秒ずつ短くしたり、長くしたりしながら、お好みの焼き方をつかむのが手っ取り早いです。
西友ステーキ肉の余熱調理
ステーキ肉をアルミホイルにくるむ
ステーキ肉の裏面を焼く1分焼いたら、アルミホイルにくるみます。
アルミホイルで余熱調理する
火と止めたフライパンの上にアルミホイルにくるんだステーキ肉を置きます。
このまま5分間、何ませず置くことで、余熱調理します。
ステーキ肉は表面と裏面を1分間ずつ焼き、焼き目を付けただけなので、余熱調理で肉の中まで火を通すわけです。
ステーキ肉から赤い汁が出ているのを確認
5分ぐらいたったら、アルミホイルを開けて、ステーキ肉から赤い汁が出ているのを確認します。
この赤い汁は「ミオグロビン」というたんぱく質と肉の水分で(血液ではない)、肉の中まで火が十分に通っている証です。
ステーキ肉にソースを付けずに食べる
我が家では、肉自体の旨みを味わうため、初めにかけた塩コショウの味付けのみで食べています。
もし、ステーキソースをつけるなら、「オニオンソース」か、「わさび醤油」がおすすめです。
焼いた西友ステーキを家族で食べてみた
「下ごしらえ」⇒「焼き時間」⇒「余熱調理」に注意しながら焼き上げた西友のステーキがこちら。
あまり厚みのない肉ですが、断面はちゃんとピンク色をしています。
火が通りすぎて固くなることもなく、ステーキ肉のアミノ酸のうま味が楽しめました。
国産の牛肉でも残すことが多い息子も、今日は、一気に食べてしまい、お代わりとしてパパのステーキをもらっていました。
余熱調理がステーキ肉の焼き方のコツ
ステーキ肉をフライパンで焼くことで中まで火を通すと、表面が焼けすぎてしまいます。
ステーキの表面の焼き過ぎは、肉が固くなり、うまみ成分の入った肉汁も外に出てしまいます。
そうならないように、ステーキ肉の中心まで火を通す方法が、「余熱調理」なのです。
この余熱調理を行うことによって、西友のステーキ肉が、ステーキハウスの美味しいステーキに変わります。
西友ステーキ肉のおすすめは?
今回、西友の「アンガスビーフ 肩ロースステーキ用」(税抜187円/100g)を使いましたが、この「肩ロースステーキ用」は霜降りがほとんどない「赤身肉」です。
霜降りのステーキ肉が好みなら、西友の「アンガスビーフ リブロースステーキ用」(税抜450円/100g)がおすすめ。
例えていえば、生成りステーキやアメリカンステーキのように噛み応えがあるステーキ肉が「アンガスビーフ 肩ロースステーキ用」です。
一方、「アンガスビーフ リブロースステーキ用」は、「日本の霜降り牛のステーキ」と言えばわかりやすいと思います。
ステーキの焼き方まとめ
余熱調理を使って、ステーキ肉を柔らかく美味しく焼く手順は、
- 肉の温度を室温まで上げる
- ステーキ肉の筋(スジ)を切る
- 肉に穴をあける
- ステーキ両面を強火で1分ずつ焼く
- アルミホイルでくるんで余熱調理
なお、最後の「アルミホイルでくるむ」のが面倒であれば、代わりに、「フライパンの火を止め、余熱だけで約1分間保持」するのでも構いません。
以上、西友のステーキ肉はまずいという人もいるようですが、焼き方を少し工夫するだけで、3倍柔らかく美味しくできますよ。